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2004年10月20日

浮き魚礁の黒潮牧場で風力発電 高知県が研究に着手

高知県は土佐湾沖の浮き魚礁「黒潮牧場」で、本格的な風力発電の研究に着手する。産業技術総合開発機構(NEDO)の補助事業を使った全国的にも珍しい取り組みで、携帯電話の中継局などの活用も検討する予定。19日には県関係者らで組織する調査委員会の初会合を高知市内で開き、活用方法や意義について話し合った。

 黒潮牧場は土佐湾内に12基設置されており、うち3基は太陽光発電を装備。魚礁としてだけではなく、気象情報の収集や簡易灯台としても活用されている。

 ただ、太陽光だけでは電力が不足がちで、黒潮牧場に今以上の機能を持たせることは難しい状況。そこで着目したのは、洋上で常時吹いている風速6―7メートル以上の風。風力発電装置の設置を検討することになった。

 高性能の発電装置を使えば、現在の消費電力を大幅に上回る発電が可能になるため、簡易灯台などの機能も向上させられるだけでなく、さらに別の活用にも可能性が広がる。

 このため、携帯電話の中継局や、津波感知システム設置など、多方面での利用が検討課題として挙がっている。

 また、「黒潮牧場でうまくいけば、別に専用のブイを浮かべ、大規模な発電を行う可能性も考えられる」(関係者)という。

 初会合では上林匡・県理事が「実質的に日本初の本格的な洋上風力発電に取り組むことは、高知の未来を切り開くという大きな意義がある」とあいさつ。産官学で構成した6人の委員から、東海大学総合科学技術研究所の関和市教授を委員長に選出した。

 調査委では今後、新しく付加する各種の新機能に必要な電力量を調査するなど、具体的な研究を重ねていく予定。来年1月ごろまでに、将来的な新エネルギーとしての活用までを視野に入れたビジョンを策定する。

高知新聞 2004年10月20日

投稿者 eechance : 2004年10月20日 13:37

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