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2004年10月19日

三菱重工業、し尿の窒素を電気分解で除去する初の装置

三菱重工業は2004年10月18日、し尿に含まれる窒素を電気分解で除去する電解脱窒素装置を高知県中芸広域連合(奈半利町、田野町、安田町、北川村、馬路村)に納入したと発表した。窒素濃度や処理量の変化に柔軟に対応し、高速に処理できるシステム。同分野で電気分解による窒素除去システムは国内初という。価格は1ユニット一括販売で約8000万円前後、リースでは7年間契約で年間1000万円前後。地方自治体や広域組合などに向けて販売する。

電解脱窒素装置は、水槽中の電極で発生する次亜塩素酸と排水中のアンモニア性窒素を反応させて窒素を除去する。従来の生物処理システムで半日から1日かかっていた処理時間を、30分から1時間に短縮できるほか、設置面積も20分の1程度とコンパクトになるのが特徴。大規模な改造を必要とせずに、既存処理施設に追加設置が可能で、生物処理を主体にした従来のし尿処理システムに組み込める。

同社によると、日本の都市部の下水道普及率は66%程度で、残りはし尿処理施設で浄化しているという。このため、窒素・リンなどは東京湾のような閉鎖性水域の富栄養化を引き起こして、赤潮の発生やアオコの増殖を招くなどの問題が発生している。電解脱窒素装置では、国が進める「第5次水質総量規制」や「水質汚濁防止法」など窒素の排出規制に対応可能。また、浄化槽への汚泥の混入率増加に伴う、し尿の性状変化に対しても威力を発揮するという。(遠藤 剛=Infostand)

日経BP 2004年10月19日

投稿者 eechance : 2004年10月19日 23:35

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