« 国立公園内ペット同伴お断り 小笠原諸島も対象に | top | 稚内で「全国風サミット」/風力発電の有効利用に向け »

2004年10月07日

サッポロと島津と広島大、廃棄するパンから水素を生成する発酵技術を開発

世界初、廃棄するパンから水素の生成に成功 ~燃料電池に有害な成分を含まない水素発酵技術を開発~

 サッポロビール株式会社(社長:福田貞男、本社:東京都渋谷区、以下サッポロビール)、株式会社島津製作所(社長:服部重彦、本社:京都市中京区、以下島津製作所)、国立大学法人広島大学大学院先端物質科学研究科・代謝変換制御学研究室(西尾尚道教授、大学:東広島市鏡山、以下広島大学)は、独立行政法人農業生物資源研究所(理事長:岩淵雅樹)からの委託研究の下、世界で初めて製パン廃棄物等から水素を高効率で生成する「水素・メタン二段発酵技術」(*1)を確立し、ベンチパイロットスケール(*2)で6ヶ月の連続運転に成功しました。これまで、バイオガス(*3)の燃料電池利用に際してはこれを劣化させる有害物質の硫黄分の除去(*4)が大きな課題でしたが、本技術では発酵を適切にコントロールすることで、硫黄分を含まないバイオ水素とメタンとを別々に生成させることに成功しました。

 今回の共同研究は、サッポロビールが主に発酵の技術面を、島津製作所が主に発酵装置の設備面を、広島大学が本発酵に関与する微生物の探索をそれぞれ担当し、平成11年1月10日より開始しました。
食品製造廃棄物等の処理方法としては、飼料や肥料などへのリサイクルあるいはメタン発酵技術(*5)を用いるバイオガス変換などがあります。本技術ではメタン発酵の前段に水素発酵工程(*6)を設置することで食品製造廃棄物中の固形分を効率的に分解すると同時に水素生成を行わせます。この技術は固形分の分解に適しているため処理時間が短縮され、それに伴う装置の小型化も可能となります。一例として、製パン廃棄物を用いた試験では、処理時間(*7)を1/4に短縮する操作方法によって供給量の約80%が分解し可溶化しました。さらに生成するバイオガス(バイオ水素+メタン)は、回収ガス量を基に算出した発熱量で、メタン発酵単独と比較して10%以上増加しました。本年10月中旬からパイロットスケール(*8)での試験を開始し、実用化に向けた研究を継続いたします。なお、本技術は食品廃棄物のみならず、将来的には農林廃棄物などへの応用も視野に入れることができ、広い分野での事業化が期待されます。

 なお、本研究は、農林水産省所管の「農林水産バイオリサイクル研究」の一環として、独立行政法人農業生物資源研究所冨山雅光主任研究員をグループリーダーとする「微生物によるバイオ燃料電池交換技術の開発」により進められています。

日経プレスリリース 2004年10月7日

投稿者 eechance : 2004年10月07日 15:41

コメント

コメントしてください




保存しますか?