2005年02月22日

廃棄物リサイクル率過去最高でも、総排出量増え苦しい目標達成 -- 香川/四国

 香川県の一般廃棄物、2003年度の、リサイクル率は過去最高の19.6%。しかし、総排出量増え39万9000トンだったというニュース。
 香川県は2003年度の一般廃棄物の排出・処理状況をまとめた。リサイクル率は過去最高の19・6%(前年度18・7%)で、最終処分量も6万5000トン(同7万トン)と過去最少。一方、総排出量は39万9000トンと前年度より5000トン増加しており、ごみの排出抑制が一層求められている。

 県廃棄物対策課によると、ごみ総排出量の内訳は可燃ごみが最も多く、約27万トン(73・3%)。次いで資源ごみが約6万1000トン(16・5%)、不燃ごみは約3万3000トン(9・1%)。県民一人当たりが1日に出すごみの量は、1053グラム。ごみ処理では、全体の65・1%の約25万5000トンを焼却した。

 県は02年に県廃棄物処理計画を策定。05年度の目標値は、総排出量36万9000トン、リサイクル率24%、最終処分量4万7000トンと設定した。しかし、ごみの総排出量は、01年度以降は40万トン前後で推移。大幅にごみの排出を抑制できなければ、目標達成は困難な状況だ。

 県廃棄物対策課は「分別収集の品目を増やすなどしてリサイクル率は上がったが、もっとごみの排出を減らさなければならない。ごみ発生を抑制する社会システムの構築が必要」と話している。【井沢真】

毎日新聞 2005年2月22日

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2005年01月27日

荏原がふん尿処理設備を養豚農家に納入 PRS法の認定も

 個人の養豚家が、家畜系バイオマスの発電施設として設置して、RPS法の認定も受けて電気を電力会社に売り、処理したし尿は水処理で排水基準以下にして放流するというシステムを稼動したというニュース。厄介ものをエネルギーに変えちゃう循環型社会のお手本といったことでしょうか!! システムは荏原が納入したとのことですが、ちょうど数日前にこの会社の株主になったので是非がんばってほしいな~。
 荏原は1月26日に、家畜ふん尿を発酵処理して発電するシステム「バイトレック」が愛知県の養豚農家で稼動し、昨年12月より中部電力に売電を始めたと発表した。この施設は経済産業省から「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法(PRS法)」の認定を受けた。個人の養豚農家がバイオマス発電施設でRPS法の施設認定を受けたのは全国で初めて。

 荏原が納めたシステムはメタン発酵層と水処理施設、発電施設などからなり、今回が1号機メタン発酵槽の処理能力は一日約11トンで、豚千頭分に対応する。発電施設はアイシン精機製の出力6kWのガスエンジンコジェネレーション(熱電併給)システム2台を採用した。メタン発酵で発生するバイオガスで発電、自家利用して残った電力を売る。販売量は月平均で200kW~200kW時。排熱(13.5kW/h)はメタン発酵槽の加温に使う。これら電気、熱を利用できるので従来施設と比較し、低ランニングコストにて運転することが可能。発酵後の消化液は、水処理施設で排水基準値以下にして放流する。


▼当施設は幾つかの法律的な後押しがあり、今後はこのような施設が普及すると考えられる。

▽「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」
 家畜ふん尿による環境汚染防止と、資源として有効活用することを推進

▽「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法(RPS法)」
 新エネルギー等の利用の推進を目指す

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2005年01月24日

廃食油、菜種油、菜の花プロジェクトいろいろ

 今年になって、廃食油を軽油にして再利用するプロジェクトのニュースがいくつか取り上げられていたので、紹介します。

◆菜の花で環境学習推進 広島の3NPO '05/1/4
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn05010406.html

◆廃食油で車走らせます 田辺市の物流会社
 BDF燃料 装置導入し自社精製へ
http://www.agara.co.jp/DAILY/20050106/20050106_004.html

◆てんぷら油を車燃料に 牧丘町の廃食油リサイクル /山梨
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050114-00000001-mailo-l19

◆給食廃油を燃料に 井笠地方で取り組み本格化 '05/1/19
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn05011935.html

◆菜の花畑を21世紀の油田に!菜の花プロジェクト
http://www.janjan.jp/special/0501/0501182716/1.php

◆あいとうエコプラザ菜の花館がオープン
http://www.bbc-tv.co.jp/cgi-local/user/houdou/news/news_week_detile.cgi?detile_file=2005-01-23&detile_no=2

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2005年01月17日

廃プラ再処理装い委託料を詐取した業者2人を逮捕

[概要]
 家庭から出された廃プラスチックの再商品化事業を請け負った宮城県内の業者が、実際には再処理していないにもかかわらず、「(財)日本容器包装リサイクル協会(東京都)」から再処理料をだましとったとして、宮城県警は詐欺の疑いで元業者を逮捕した。すくなくとも数億円が不正受給された疑い。この制度での逮捕者は初めて。
[内容]
  (財)日本容器包装リサイクル協会から容器などに使われた廃プラスチックを工業用油(炭化水素油)に再資源化する業務を受託。業者は処理設備を備えていたが、実際は大部分を投棄したり倉庫に保管していた。2人の容疑者は約1400万円、約1310万円を協会から再資源化費用としてだまし取った疑い。

[時間の流れ]
 1995年 容器包装リサイクル法 制定
 1996年 (財)容器包装リサイクル協会 設立
 1997年 容器包装リサイクル法 施行
 2000年 容器包装リサイクル法 廃プラスティックと紙容器が追加
 2000年~2004年 業者が不正受給

[感想]
 先日、全く同じような内容の追跡調査をテレビでやっていた。それが今回の件と同じかはわからないが、同じような事件が続かないことを強く希望します。
 大量消費・大量廃棄より、循環型社会が望ましい形であることは間違いないが、綺麗ごとでは片付けられない、この様な事件を聞くと複雑な気持ちだ。

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2004年11月29日

循環型社会、神奈川県内から発信

環境省が2004年に公募していた「循環型社会の形成に向けたエコ・コミュニティ事業の採択」で5件採用された。そのうち神奈川県内で2件(川崎、厚木)が採用されたという記事。
 環境負荷の少ない循環型社会の実現に向けたモデル事業として、環境省が公募した2004年度の「エコ・コミュニティ事業」に、県と川崎市や民間企業十九社でつくる「エコ産業創出協議会」のオフィス家具のリサイクル率向上の取り組みと、「厚木なかちょう大通り商店街振興組合」のエコマネーを活用した生ごみリサイクル事業が選ばれた。採択された事業には、同省が300万─900万円を助成。活動実績を循環型社会白書などに掲載し、全国に発信する。  同事業は2003年3月に循環型社会形成推進基本法に基づく基本計画が閣議決定されたことに伴い、03年度から開始。04年度は六十五件の応募があり、継続事業二件を含む五件が採択された。

Kanagawa Shinbun WEB 2004年11月29日


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2004年11月27日

廃食油でろうそく作り 長浜市で小学生ら80人が学ぶ

 廃食油のリサイクルとしては、ローソク以外に、石鹸や廃食油燃料などがあります。使い終わったら捨てるではなく、再利用(リユース)、再生利用(リサイクル)という思考を子供うちに知っておくことは重要ですよね。
 環境に配慮した消費者を目指す活動を展開している滋賀県長浜市グリーンコンシューマー推進協議会は27日、同市相撲町(すまいちょう)の養蚕の館で小学生を対象に廃食油を使ったろうそく作りを開いた。

 同協議会は「買い物バッグ持参」や「必要な物だけの購入」などを呼び掛け、環境に優しい暮らしを啓発している。普段は捨てる廃油を再利用する方法を子どもたちに知ってもらおうと、市教育委員会の「土曜学び講座」に合わせてろうそく作りを企画した。

 参加者した小学生は約80人で、二回に分けて協議会メンバーから作り方を教わった。加熱した廃食油に削ったクレヨンを混ぜて着色。油処理剤を加えて容器で固めながら、たこ糸をさしてオリジナルのろうそくを作った。

 出来上がったカラフルなろうそくに児童たちは大喜び。「クリスマスに家で使ってみたい」などと話していた。 (小池豊徳)

中日新聞 2004年11月27日

関連ワード:廃食油,廃棄油,リサイクル,循環型社会,環境教育

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2004年11月24日

台風余波 傘リサイクル大忙し 福岡県苅田町

 普通、傘は不燃物として回収されて、最終的に金属資源として再生される。 市民グループ「リサイクルKASAYA」では、その傘を選別し、傘として使えるものは修理し、骨が折れて使えないものは布地を取って、エプロンやバッグ、アームカバーなどに作り替えている。 今年は台風の影響で大忙しという記事です。

 循環型社会では、次の不等式が成り立ちそうです。
  リサイクル < リユース

 苅田町のごみリサイクル処理工場「苅田エコプラント」で、傘を再生利用する作業が大忙しだ。取り組んでいるのは北九州市門司区の市民グループ「リサイクルKASAYA」(清水頼昭理事長、約20人)。今年は台風の上陸が相次いだためか、壊れて回収される傘の量が急増している。

 同エコプラントには、不燃物として傘が回収されている。最終的に金属資源として再生されるが、グループはその傘を選別し、傘として使えるものは修理し、骨が折れて使えないものは布地を取って、エプロンやバッグ、アームカバーなどに作り替えている。

 エコプラントによると、月平均500本だった回収量が夏以降は千本を超えるようになった。

asahi.com福岡・北九州 2004年11月25日

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2004年11月23日

親子エコスクール開催 リサイクル実践に子供も取り組んで /山梨

以下のことを親子で知ってください!
 ・使用済みてんぷら油は「ゴミ」ではなく「資源」であるということ。
 ・自治体によっては、すでに廃食油を回収して利用していること。

 子供たちが環境問題についての正しい知識を持ち、リサイクルを実践してもらおうと、県森林環境部循環型社会推進課主催の親子エコスクールが行われた。13組39人の親子が参加し、甲府市など県内3カ所でリサイクル工場や資源ごみの集積倉庫などを見学した。

 コープやまなしと協力して、廃食油を回収しディーゼル用燃料(BDF)に替えている同市の環境機器販売会社「フェニックス」では、廃食油を精製するプラントを見学。油かすを取り除いたり、冷やしたりというプロントの仕組みが説明された。

 母親と参加した笛吹市立春日居小5年、芦沢彩さん(10)は「リサイクルに興味がわいた。これからももっとものを大事にしないと」ときれいになった廃食油を見ながら話した。【中村有花】

毎日新聞 2004年11月23日

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平田市の生活バス、廃食油燃料でコスト削減に貢献

廃食油燃料のメリットは
 ①原油高->軽油高の中で、相対的にコストが削減される
 ②硫黄分を含まないので環境にやさしい

平田市では廃食油を回収し、廃食油軽油代替燃料化して、生活バスを運転して
上記のメリットを享受しているというニュース。

 原油高の影響で軽油の値上がりが続いている中、島根県平田市の廃食油を燃料とした生活バスがコスト削減に貢献している。今春以降、軽油が一リットル当たり約九円アップしたにもかかわらず、半年間で前年度比約五十万円の経費削減を達成。環境にも優しいことから、市は増車も検討する。  市は2001年、同市西郷町に廃食油軽油代替燃料化施設を建設。これまではごみ収集車の燃料として使用してきたが、今春、収集業務を民間委託したため、生活バス三台の代替燃料に使用することにした。  リサイクルシステムは、各家庭が持ち寄った廃てんぷら油(=廃食油)を、公民館など二十の公共施設に設置したタンクで保管。毎月一回、平均で約千八百リットルの廃油を回収する。  廃油に触媒などを混ぜて精製、ろ過すれば基の廃油と同量で、軽油とほぼ同じ成分のディーゼルエンジン代替燃料が出来上がる仕組み。  四月から九月までの市の積算によると、軽油を燃料とした生活バスを含む十二台の燃料費は、うち三台を廃食油燃料に切り替えた効果で昨年同期比54万円のコストダウンに成功。このまま軽油高が続いても、年間約90万円の経費削減が見込めるという。  さらに、廃油バスは黒煙と、光化学スモッグの原因といわれる硫黄も排出しないことから”一石二鳥”のバスとして市民にも好評だ。  市地域振興課の曽田収主幹は「経費削減に効果があり、環境にも優しいので増車をしていきたい」と話した。

山陰中央新報 2004年11月23日

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2004年11月19日

岩手県知事、循環型社会の形成向け提言

官民上げて、循環型社会を構築していく必要を感じています。

 青森県境に国内最大規模の産業廃棄物が不法投棄されたことを踏まえ、26日に千葉県の幕張メッセで開かれる「日本廃棄物会議」に増田知事らが参加し、循環型社会をつくるよう訴える。  日本廃棄物会議は今回で8回目。これまで、さまざま環境問題についてシンポジウムやパネルディスカッションを通じて提言してきた。今回の会議は「岩手発循環型社会の形成に向けた提言~大規模不法投棄事件を踏まえて~」と題して開かれる。  増田知事は、パネルディスカッションの前に、自治体、国、産業界、産廃処理業界など、それぞれの役割と連携の見直しが不可欠だと訴える。

asahi.com 岩手 2004年11月19日

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2004年11月18日

家電リサイクル法対象、4品目から拡大へ

環境省が、家電リサイクル法の対象を、4品目以外の中小型家電に拡大する
ことを検討しているようです。経済産業省と、これから協議していくとのこと。
4品目は、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、エアコン。

 環境省は17日、家電リサイクル法の対象製品を冷蔵庫、テレビなど現行4品目から拡大する方針を固めた。4品目も全体で不法投棄が増えており、現在は消費者が廃棄時に支払っているリサイクル料金についても、前払い方式などの導入を検討したい考えだ。早ければ06年春の改正法施行を目指し、同法を共管する経済産業省と近く協議に入る。ただ、メーカーの新たなコスト負担になる可能性もあり、調整には難航も予想される。

 家電リサイクル法は01年4月に施行され、5年で見直すことになっている。現在は、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、エアコンの4品目が対象で、消費者が廃棄時の料金負担、販売店が収集、メーカーが解体やリサイクルに責任を持つと定めている。

 電子レンジやAV(音響映像)機器をはじめとする、4品目以外の中小型家電は、一般廃棄物と同じ方法で焼却・埋め立て処分され、リサイクルルートが未確立。資源の無駄遣いや環境への悪影響が指摘される。環境省は、全家電製品への拡大も視野に法改正を検討したい考えだ。

 対象4品目も、03年度の不法投棄が合計で前年比6%増(17万5000台)となった。リサイクル料金を逃れたい消費者や、料金を徴収しても廃家電を処理に回さない業者らによる不法投棄が原因とみられる。同省は対策として、製品購入時に支払う、価格に含めメーカーが処理費用を負担する、など新たな負担方式の導入が必要とみている。

 ただ、経産省は、大幅な対象品目の拡大やリサイクル費用のメーカー負担については、現時点で慎重だ。リサイクル法導入時にも、メーカー側が、家電製品の使用年数が長く、事前に適正な処理費用を設定するのが難しいなどとして、前払い方式に反対した経緯がある。具体的な見直し内容の検討は今後、環境省の中央環境、経産省の産業構造両審議会で合同部会をつくり、諮問する。

 また、両省は家電リサイクルの見直しと同時に、鉛、水銀など特定の有害化学物質を含んだ電気・電子機器の販売を禁じる、新たな法令整備についても検討に入る。

 欧州では、06年7月以降に発売される電気・電子機器を対象に、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムなど6種類の有害化学物質を含むものは、一部を除き販売禁止が決まっている。

 鉛などは、従来型のはんだや各種の電子部品などに広く含まれ、使用禁止になると、代替品開発や有害物質を使っていない証明のため、企業に多大なコストが発生する。欧州に製品を輸出する電機大手は、すでに納入メーカーに、6物質不使用の保証書提出を求めるなど対策を強化している。

 両省は、化学物質の有害性について科学的データを集め、中小部品・素材メーカーへの影響なども検討する方針だ。

asahi.com 2004年11月18日



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2004年11月09日

廃車不法処分5分の1に 鉄価格高騰で撤去進む

 環境省は9日、全国の使用済み自動車の不法投棄などの状況について、9月時点での調査結果をまとめ、中央環境審議会などに報告した。不法投棄と、廃車を山積みする際の高さ制限違反など不適正保管を合わせた廃棄物処理法違反台数は3万2711台で、昨年3月の前回調査の16万8806台に比べ、約5分の1に減少した。

 このうち解体場などへの輸送費用がかかるため不法投棄が起きやすいとされる離島での違反台数は5027台(前回調査時は2万603台)だった。

 来年1月の自動車リサイクル法施行前に撤去するよう、同省などが指導を強化していることや、中国などアジア地域の経済成長で鉄スクラップ価格が高騰し、不法投棄された廃車を回収して輸出に回す動きが出ているためとみている。(共同通信)

京都新聞 2004年11月9日

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2004年10月20日

環境省:ごみ処理見直しへ素案報告 来春に基本方針改正

 環境省は、家庭から出るごみなど一般廃棄物の処理のあり方を見直すことを決め、素案を20日の中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会に報告した。自治体によって扱いが分かれる廃プラスチックは可燃ごみとして焼却処分し、ごみの収集・処理は原則有料化する。ごみの排出を抑制し、最終処分場の延命を図るためだ。同省は廃棄物処理法に基づいて自治体のごみ処理の原則を定めた「基本方針」を来春改正、取り組みを後押しする。

 環境省によると、一般廃棄物の年間排出量は01年度が5468万トン。92年度に比べて378万トン(東京ドーム約10杯分)も増えた。減少傾向は見られず、全国の最終処分場の残余年数は約12年とひっ迫した状態だ。

 可燃ごみとするプラスチックは、容器包装リサイクル法の対象品目になっていないレジ袋やラップ類、樹脂製のおもちゃなどで、重量で一般廃棄物全体の約1割、体積で約4割を占める。都道府県庁所在地では横浜、京都、福岡など27市が可燃ごみ、名古屋、神戸など21市と東京23区が不燃ごみとして扱っている。

 素案は、これらの廃プラスチックを直接埋め立てず、焼却処分した熱を発電などに利用することが適当とした。家庭では生ごみや紙とラップ類などを分別する必要がなくなる。処分場の残余年数は数年延びる見通しだ。

 一方、回収用のごみ袋を有償にするなど、すでに自治体の約8割は一般ごみの収集・処理を有料化している。環境省によると、ごみの処理を有料化した人口10万人以上の23都市では、導入前は1人1日当たり1.11キロあったごみ排出量が、導入5年後には同0.97キロに減ったという。

 同省廃棄物対策課は「自治体の対応がバラバラでは、リサイクルも進めにくい。ごみ処理の原則を示すことで減量化を図りたい」と話している。【河内敏康】

 ◆処理現場や自治体の反応は…

 環境省が、一般廃棄物の処理のあり方を大幅に見直す方針を決めた。リサイクルに回せないプラスチックは可燃ごみとして焼却し、収集などは有料化する。ひっ迫する最終処分場の延命策だが、焼却については「住民のリサイクル意識の低下につながる」などの反発も出ている。処理の現場や自治体の反応を追った。

 ★掘り返しで延命

 新潟県巻町の丘陵地の一角、敷地面積6万平方メートルのごみ埋め立て処分場で、83年から18年間にわたって同町など4町村から持ち込まれた約8万2000立方メートルもの不燃ごみを掘り起す作業が続けられている。「賞味期限 86年12月」。こんな刻印が残るレトルト食品の袋が土の中からのぞく。

 同処分場は、4町村で作る衛生組合が運営。掘り起こされる1日平均16トンの不燃ごみは、隣の潟東村に02年に完成した溶融炉施設に運び込まれて焼却される。焼却後に出る1日平均6トンの集じん灰は、埋め立て処分場に再び埋め戻される。その差10トンの「節約」。5年ほど前に「あと3年で満杯になる」といわれた同処分場の延命策だ。事業は02年度から始まり、このペースなら「40年以上延命できる」(阿部昭・組合事務局長)と言う。

 課題もある。焼却後は集じん灰のほかに「スラグ」と呼ばれる砂状の固形物が出る。操業当初、これをカラーブロックに加工して販売する契約を業者と結んだが、事業は約4カ月でとん挫。行き場を失ったスラグが溶融炉施設に積み残される事態を招いた。新たに、路盤材として販売する契約を県内の業者から取り付けたが、商業ベースに乗るかどうか未知数だ。

 日本環境衛生センター(川崎市)によると、全国8カ所で掘り返しによるごみ処分場の再生事業を計画・実施している。

 環境省も今年度から処分場の再生にかかる事業費の4分の1を補助する制度を始めた。同省廃棄物対策課は「ノウハウを蓄積し、全国に普及させたい」と話す。【三枝泰一】

 ★戸惑う自治体

 プラスチック焼却はごみ減量化につながるが、分別収集に取り組む自治体には戸惑いもある。

 東京都の廃棄物審議会は今年5月、廃プラスチックの埋め立てをやめ、焼却による熱を発電などに利用すべきと、環境省より先に提言した。答申を受けた都は、埋め立てをしている東京23区に焼却への転換を求めた。

 だが、江東区の担当者は「焼却は有害物質が発生する恐れがあるので、埋め立てをしてきた。焼却への転換は住民の不安を招く」と反発する。

 名古屋市は99年、旧環境庁などの反対を受け、日本有数の渡り鳥の飛来地である藤前干潟を最終処分地として埋め立てる計画を断念した。翌年からごみを16種類に分別収集するなど、ごみ減量化に取り組んできた。

 しかし、02年度の不燃物埋め立て量は3万トンあり、処分場の寿命は10~50年と長くはない。同市ごみ減量部減量推進室の古谷伸比固室長は「プラスチックのリサイクルが無理なら、焼却という選択肢も出てくるが、リサイクルできるプラスチックもごみに回してしまえとならないか心配」と、市民のリサイクル意識の低下を危惧する。【奥村隆、山田夢留】

 ★生産者にも責任を

 廃プラスチックの焼却が可能になったのは、ダイオキシン対策に伴って大型焼却炉の整備が全国的に進んだからだ。環境省によると、全国の自治体の焼却能力は1日当たり約12万6000トン。焼却量は同約11万6000トンで、まだ余裕がある。同省は「最新の排出基準を満たした炉なら、ダイオキシンなどが発生する心配もない」と言う。

 だが、環境NGO「止めよう!ダイオキシン汚染・関東ネットワーク」事務局長の藤原寿和さんは「安全性の検討が不十分だ」と指摘する。

 ダイオキシンの発生抑制には高温でゴミを焼却する必要があるが、焼却に伴って数十万~数百万種類の化学物質が生成される。しかし、これらの物質の詳細な分析や測定はなされていない。

 旧環境庁を中心に00年に制定された循環型社会形成推進基本法は、製品の再使用や再生利用の推進を掲げ、熱回収は最後の手段とした。京都大環境保全センターの高月紘教授(廃棄物工学)は「ごみを減らすのなら、リサイクルしやすい商品開発の義務付けなど、生産者側の規制を強めるのが先決だ」と話す。【河内敏康】

毎日新聞 2004年10月20日

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2004年09月30日

「ペットビール」発売白紙に アサヒビール反響殺到で

 アサヒビールは30日、年内に予定していた国内初のペットボトル入りビールの発売を見合わせると発表した。アルミ缶よりペットボトル容器の方がリサイクル率が低いことなどを問題視する環境団体など消費者からの反響が予想以上に多く、同社は影響を検証し直すことにした。

 同社は容器メーカーと共同で、長年の懸案だったビールの味を損なう酸素や光の進入を遮り、炭酸を逃がさない新型ボトルを開発。7月、韓国や欧州では普及している「ペットビール」の発売を決めた。同社は58年に初めてビールに缶容器を導入した実績もあり、今回も「ペットボトルは容器が自由な形に加工でき、若者にも売り込める」として、他社に先駆けた。

 しかし、環境団体グリーンピース・ジャパンが「地球温暖化やごみ問題につながる」として大手ビール5社に公開質問状を送付。消費者も同社に賛否あわせ計800件の声を寄せた。ペットボトルの生産量に対する回収率は61%(03年度)で、97年度の約10%から急速に改善しているが、アルミ缶の約82%には及ばない。同様にペットビールの技術を持つキリンビールは「ビールにふた付き容器の必要性は薄い」としている。
asahi.com 2004年9月30日

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